2016年11月23日水曜日

ナガシマスパーランドと富士急ハイランド 方向性の違い

「西のナガシマ、東の富士急」

絶叫ファンならば一度は聞いたことのあるフレーズでしょう。
実際のところどうなんでしょう?
同じ方向性を行き、同じところを極めようとしているのでしょうか?

それぞれの絶叫マシンのエース格を考えたときに、違いを見いだせます。
スチールドラゴン2000 VS FUJIYAMA

言わずと知れたギガコースター2機。
多くの人はこの2つのどちらかが日本最高のコースターだと評します。
スペックとしてはよく似ています。
ですが、コースレイアウトを考えるとだいぶ違います。

スチールドラゴンの場合、ドロップ2つの迫力はありますが、その後は雄大に方向転換して、キャメルバック(浮遊感を味わうコブ)が連続するだけであり、基本的には浮遊感を笑顔で楽しみましょうという「爽快感重視のコースター」と言えます。

一方FUJIYAMAは豪快なドロップを繰り返す前半戦と右に左にターンを繰り返す後半戦と、思わず目をつむりたくなる「スリル重視のコースター」と言えます。

このそれぞれの看板コースターの違いがそのままそれぞれのパーク全体の違いを象徴していると言ってもいいかもしれません。

ナガスパの絶叫マシンは基本、絶叫とはいうものの笑顔で楽しむコースターばかりです。
ホワイトサイクロンも然り、アクロバットも然り、そして新登場のARASHIも、顔がひきつる怖さではなく、笑いが起こりつつの絶叫マシンとなるでしょう。

一方の富士急のマシンは、怖さを追求したタイプと言えます。
高飛車然り、ドドンパ然り、ええじゃないかは極め付けです。

ですから怖さを求める人が、富士急の後ナガスパに来ても大したことないというのはよくわかります。どれを取ってもナガスパより怖いです。ナガスパのマシンは絶叫苦手な人でも乗れなくはないです。富士急のマシンは絶叫苦手な人は乗ったらいかんやつです。

では、富士急の方が上と考えるべきでしょうか?そうとも言い切れません。絶叫マニアのー人の中では、ナガスパのコースターを推す人も多くいます。それは恐怖以外の要素も含めて絶叫マシンのクオリティーを判断しているからでしょう。
ですからナガスパはナガスパの楽しみ方として「別物のジャンルの絶叫マシン」と考えて、ナガスパの乗り物にしかない特徴を感じなが乗車していくなら、より楽しい時間を過ごせるのではないでしょうか。


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